Dio110 アイドリング・エンジン不調
お客様のバイクがアイドリングと吹け不良とのことでご来店されました。
症状の確認時に火がしっかり飛んでいないことに気付き、プラグキャップを外すと...
なにかおかしいなと思いよく見てみると・・
なんとプラグキャップの受け部分がプラグに付いたままでした。
新品に交換後、症状は改善し修理は完了しました。
不調の修理は症状からある程度の場所が想像つかないと無駄な作業や時間がかかってしまいます。
修理をスムーズに行うには経験や知識の積み重ねは必要です。
セルでの始動不良、CB223
押し掛けでエンジンはかかるが、セルでエンジンがかからないとのことで修理のご依頼をいただきました。
まずセルをまわして電気を使ったバッテリーを充電にかけておきます。
セルスイッチを押すとスターターリレーの作動音は聞こえるがセルモーターが作動していませんでした。
詳しく調べると画像のようにセルモーター内の磁石がはがれ破損しておりこれが原因でエンジンがかかりませんでした。
セルモーターを交換後セルで問題なくエンジンがかかるようになりました!
その後バッテリー等の電装系もチェックし異常がなかったので無事に修理作業が完了しました!
壊れている部分だけの修理で終わらず関連する箇所の確認も必要です。
主原因が別にあるとまたすぐに故障する可能性もあり、今回の修理の意味がなくなります。
バイクの故障診断は知識はもちろんのことですが経験が役にたつことも多々あります!
ホンダタクト 信号待ちでのエンジンストップ / エンジン不調
ホンダタクトで走行中に信号待ちでエンジが止まるとの症状で修理依頼が入りました。
キック始動にてエンジンをかけると始動するがアクセルを戻すとエンジンがストップすることを確認。
溶剤にてカーボンの除去を試みるが症状が改善せず、エンジン分解しシリンダー内の状態を確認すると下記画像のようにバルブに多くのカーボンが堆積し、圧縮漏れを起こしていることが確認できた。
カーボンを除去し組み立てるとエンジンの不調は改善した。
写真のようにバルブにカーボンが付着しエンジンの回転で潰しきれないと圧縮が漏れてしまいエンジンが止まってしまいます。
さらにひどい場合はエンジン始動もしないのですが今回は圧縮圧が低い程度なのでアイドリング時のストップといった症状になったようです。
カーボンは乗っていると必ず発生するのですが、発生する量を減らすことは可能です。
オイル・エアエレメントの定期的な交換や、乗り出し前にエンジンの暖気を行うなどの取り扱い方法でカーボンの発生は少なくなります。
こういった予防整備や運転方法で症状が出る確率は減らすことができるので車両のメンテナンスや運転を一度見直してみるのもいいですね!